武者小路実篤 「井原西鶴」 初版本・昭和14年・甲鳥書林・函

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「井原西鶴」は、昭和6年6月24日〜8月1日まで、『時事新報』に連載されました。実篤は46歳。新しき村を離れて、5年以上が経っています。文壇の流行はプロレタリア文学に傾き、商業雑誌から実篤への原稿依頼はほとんど無くなり、原稿を持ち込んでも採用されない状態でした。昭和4年から昭和7年までの4年間を、実篤自身がしばしば書く「失業時代」の中心としています。彼は、古今東西の人物の伝記を数多く書いて、生活をやりくりしていました。「井原西鶴」はまさに「失業時代」に書かれた40代の西鶴を描いた伝記小説です。

「井原西鶴」のテーマのひとつは、ライバルの文学者を西鶴がいかに超越するかにあります。元禄時代は、小説(浮世草子)の井原西鶴、俳句の松尾芭蕉、浄瑠璃の近松門左衛門が同時代に活躍していた時代でした。芭蕉は西鶴より2歳年少、近松は11歳年少です。芭蕉や近松に追われる西鶴の内面が「井原西鶴」の基盤です。
実篤は「三人(西鶴・芭蕉・近松)の内、彼が一番、現実的だった」と書いています。40代半ばを越えた実篤が燃やす火は、現世の欲望を表現した西鶴と、現実認識を仲立ちとして深いつながりを持ったといえるでしょう。(二松学舎大学・准教授 瀧田浩)


甲鳥書林・昭和14年10月初版発行の武者小路実篤「井原西鶴」函付きです。経年のヤケが少しありますが、シミや書き込み、蔵書印などはありません。装幀は自装です。函と本冊見返しは漉和紙装です。扉に書店員があります。84年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。

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カテゴリー:本・雑誌・漫画>>>本>>>文学・小説
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